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腸のカビ

「腸のカビ」がアトピー性皮膚炎を招き、炭ヨーグルトがカビもアトピーも一掃(開業医 今井龍弥)
http://iionaka.com/html/topics1.html
腸管内に常在しているカンジダという真菌(カビの一種)が異常増殖すると、毒素(カンジダトキシン)が放出されて、免疫機構が乱れ、アトピー性皮膚炎が起こるというものです。これを「アトピー性皮膚炎イースト説」といいます。 また、腸内細菌のバランスが食事などで乱れると、ビオチンというビタミンの一種が生産されなくなります。そのため免疫異常が起こってアトピー性皮膚炎が発症、悪化するという説もあります。こちらは、「アトピー性皮膚炎ビオチン欠乏説」といいます。 いずれの説も、腸内に常在している悪玉菌の作用でアトピ−性皮膚炎が引き起こされるというのです。

◇腸内浄化はあくまで補助的なもの
 私が通常アトピー性皮膚炎の患者を診るときには、ステロイド剤の2度の塗布と、後は美肌水の作り方と使い方を指導して診察を終えます。大部分はこの一度の診察で症状の改善が見られますが、まれに改善しない例があります。

改善しない例を前にして、私は次のように考えました。アトピー性皮膚炎が免疫病なら、腸管のリンパ装置が関係している、それならば、乳酸菌で腸内の浄化と強化と図れば症状が改善するのではないかと。
 ところで、一般に乳酸菌は胃酸で死んでしまい、ヨーグルトを食べても大部分の乳酸菌は腸に届きません。
 そこで、胞子を含む乳酸菌の服用を考えつきました。胞子(芽胞)は、耐久性細胞といって、生命の抵抗性が最も強い存在形態なのです。胃酸で殺されず、腸内に達することができます。 そのため、適切なステロイド剤の使用と美肌水で改善が見られないアトピー性皮膚炎の症例には、有芽胞酪酸菌や有胞子乳酸菌を含む整腸剤を処方するようにしました。そうしたところ、3日くらいで症状が改善する例が出てきたのです。 ただし、すべてのアトピー性皮膚炎に有効かというと、患者によって差があります。成人での有効例はありませんが、ステロイド剤を使用しても改善しない乳幼児の重症例に著効があった例もあります。「思考より試行」で試してみる事は決して無意味ではないと考えます。
 有芽胞酪酸菌製剤を含む市販の整腸剤は、ミヤサリンなどがあります。また、有胞子乳酸菌を含む整腸剤には、パンラクミンなどがあります。
 これらを毎食後と睡眠前の1日4回、常用量の3倍の量を服用します。有効例では2〜3日でなんらかの改善を見ますので、3日か続けても効果がなかった場合は服用を中止します。効果の早い遅いを考慮しても、1週間の継続が試用の限度です。ただし、整腸剤が有効だった場合は、この限りではなく飲み続けます。 これらの整腸剤は基本的に薬局で購入できますが、多少入手困難な場合もあるかと思います。 そこで、これらの整腸剤が入手できなかった場合は、ヨーグルトに活性炭を混ぜて食べると、ヨーグルトの乳酸菌を確実に腸管まで到達させることができます。私はこれを「活性炭ヨーグルト療法」と呼んでいます。

ガーデニングでは、土壌改良材として燻炭が用いられます。この燻炭とは、もみ殻を蒸し焼きにして炭にしたものです。燻炭に肥料分はありませんが、燻炭の隙間に土壌内の有用細菌が入って中で増殖します。その結果、土の質がよくなるのです。
活性炭にも大小さまざまな穴があります。この穴が乳酸菌の格好のすみかになります。この穴に入り込んだ乳酸菌は胃酸の作用を受け付けずに腸まで到達します。活性炭が乳酸菌に生存場所を与え、胃酸から守ってくれるのです。

 薬局で粉末の活性炭を購入し、80〜90g(市販の一番小さなサイズ)のヨーグルトに大さじ1杯程度の活性炭を混ぜます。
 30分から1時間ほどおいて活性炭とヨーグルトをよくなじませてから食べます。活性炭は無味無臭ですが、ざらざらしていておいしくはありません。砂糖などを加えて食べやすくするといいでしょう。
 また、古くなった冷蔵庫の吸臭剤があるようでしたら、その活性炭を取り出して細かく砕き、フライパンの上にアルミホイルをひいて加熱します。活性炭は温度が高くなると吸着されていた悪臭物質が分離して活性炭が復活します。それで試してみてもいいでしょう。この活性炭ヨーグルト療法も、最長1週間続けてみて効果がなかったら中止します。

 最後にお願いが1つあります。この方法をステロイド剤を試用する代わりに行うのはやめてください。ステロイド剤や美肌水を適切に使用しても改善が見られない場合に、補助的に使う方法として考えてください。 ステロイド恐怖症の親が、自らの利己主義で適切な処置をせず、子どもがかゆみで夜も眠れず苦しんでいるケースがよくあります。こうした子どもを診察すると、私はいたたまれない気持ちになります。

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今井龍弥
1940年生まれ。京都大学医学部卒業。僻地医療に構想を持ち、医学博士号を取る代わりに大阪大学歯学部へ入学し、歯科医師免許を取得。
名古屋市で医院を開業し、患者自らが実践できる安心、安全、安価優先、だめでもともとの治療法(三安宝廃物医療総合療法)を熱心に研究、指導している。
「おかげで患者がすぐによくなって来なくなるので、医院の経営が破たんした」とは本人の弁。
http://www.makino-g.jp/yuhobika/drimai/drimai1.html

美肌水 、 美肌せっけんの作り方もアリ。

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