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「偽善者の群れ」(7) 渡辺喜美という男

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2.奥山篤信
 「偽善者の群れ」(7) 渡辺喜美という男
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自分が歳をとったせいではないと思うが、今の政界の若者、与野党を問わず若い政治
家はダメで特に二世、三世は碌でもないといえる。この連中が若さを特権であるかの
ような面をして、実力もないのに、単に祖先の地盤を受け継いでらくらく当選したに
も関わらず、偉そうに綺麗ごとを並べて、政府や社会を批判する。丁度会社で世間知
らずの新入社員が訳も分からずに会社に不平を述べている姿とそっくりである。

胸糞悪いのでテレビを即消すのがこういう時である。

自民党の歴史も闘争の歴史であった。しかしあの頃の若手いわれる政治家は今ほど
空っぽではなく、ある意味で長老政治を改革していく原動力になったと僕は思ってい
る。

今は違う!この連中こそが日本をダメにしているのである。この連載ですでに河野太
郎を取り上げた。これから各個叩いていくが、この渡辺という男も鼻につく。父の美
智雄は若いころから行商などもし、税理士として庶民の会社や生計をよく把握してい
た。だから角栄とは違う意味で数字の神様のようなところがあった。

ついでだが、日本社会の組織は出世すればするほど詳細について知識がなくなってい
く。アメリカなどは全然異なる。トップが細かい数字まで把握して経営判断している
のである。

日本の優良企業の経営者などは大企業と異なりその意味でアメリカと同じである。

つまり美智雄の政治は詳細に裏付けされ、その上で社会の人間の機微やしがらみを理
解した上で政治を断行してきたのである。

なんとこの喜美という息子が親父の口調を真似したり、突然パーフォーマンスしたと
ころで全く誰もついていかないのである。美智雄の靴下を脱いだりする下品さは良い
意味での庶民の感覚であり、喜美の格好つけは空っぽの軽蔑しか感じられないのであ
る。

1952年生まれのこの喜美は自由民主党所属の衆議院議員(4期)。自民党内では無派
閥(かつては江藤・亀井派に所属)、内閣府特命担当大臣(規制改革担当)、内閣府
特命担当大臣(金融担当)を経験している。

2006年12月28日、 安倍晋三内閣において、辞任した佐田玄一郎の後任として、 内閣
府副大臣から内閣府特命担当大臣(規制改革担当)に昇格し、同時に特命事項として
国・地方行政改革、公務員制度改革、地域活性化、および道州制の担当も引き継い
だ。2007年8月27日、 安倍晋三改造内閣において内閣府特命担当大臣(金融担当)に
就任。担当事
務は規制改革から金融に移ったが、国・地方行政改革と公務員制度改革の特命事項を
引き続き担当することとなった。2007年9月26日、 福田康夫内閣の閣僚人事におい
て、意外にも再任し、2008年8 月1日、福田康夫内閣改造内閣の発足に伴い退任し
た。

天下りの規制をしようとするのだが、政治家としてのドロドロした根回しや説得など
何もしないでそんなものができるわけがないのである。結局町村官房長官などの自民
党内の多数派により、結局渡辺の考えるようなものから程遠い「天下り規正法」を通
すことになった。

たしかこの男これが成立したときに感極まってベソをかいていたと記憶する。所詮そ
んな程度の人物なのである。

それに美智雄には青嵐会としての日の丸を背負った日本の政治家としての風格があっ
た。しかしこの喜美にはいささかもそれが感じられず、単に競争原理や合理主義と
いった薄っぺらな戦後民主主義しか感じられないのである。それに美智雄にある任侠
的な“情”とは程遠いくだらないセンチメンタリズムや利己主義に基づく"感激涙"や
“くやし涙”しかないのである。

最近は麻生首相を非難するパーフォーマンスを行っている。いつも政界で大人の常識
で若者を叱りつけることにおいて右にでるものがない自民党の森喜朗元首相が「自分
たちで選んでわずか2カ月なのに、しっかり守っていこうという気持ちを持たない
で、なんで政治家をやっているのか。自分のことしか考えていない」と痛烈に批判し
さらに、「テレビが来ると我先にと麻生さんの悪口を言う。それなら(自民党を)辞
めればいい。安倍内閣で官房長官をやっていた人がまくし立てている。マスコミに受
けようとするなら、お笑いタレントでもやればいい」と不快感をあらわにした。

まさに同感であり森元総理にエールを送りたい!

偽善者渡辺喜美よ!親父の真似ごとしたってあんたの人生経験や教養のうすっぺらさ
では所詮無理なんだよ!あんたのやってることは、まさにアメリカの犬でしかない、
つまらない合理主義だけなんだよ!あんたやあんたの仲間の顔など見たくもない!せ
いぜい栃木で居酒屋で物まね漫才でもやっていたらどうなんだ! 

奥山篤信:
京都大学工学部建築学科卒
東京大学経済学部卒
三菱商事本社入社
6年余にわたる米国三菱ニューヨーク本店勤務を経て
平成12年退社
平河総合戦略研究所代表理事
映画評論家 著書 「超・映画評 愛と暴力の行方」扶桑社

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